上海1人旅

初日 出発
 
先述とおり1人での海外旅行は初めてではないのだが、やはり出かける時には緊張する。と言うよりフンギリが必要だ。

家を出てから帰って来るまで知り合いには会わない。(でも上海の空港で知り合いに会った事が2回もあるが・・・)
孤独が苦手な人にはむかないであろう。

でも考える時間が多く、「自分を見つめなおす」って程ではないが、自分自身がよく分かる。「こんな事も出来ないんだ・・・」とか「ドキョウ無いなー」とか・・・
私の場合マイナスの面がよく見える。

実は海外旅行自体4年ぶりで、国内でも驚いた事がいくつかあった。
なので、せっかくだから時間もあることだし私自身の思い出というか、日記みたいなものを書くことにした。

で、せっかく書いたのでホームページに載せる事にした。


航空券

以前はカウンターで、座席が指定されている航空券をもらったのだが、今は自動チェックイン機で座席を自分で選べるのだ。(そんなの当然と思われる方も多いだろうが 知らなかった・・・)

自分で座席を選べるのなら、スッチーの前の席にしようと思ったのだが、タッチの差で全て埋ってしまった。残念である。
そこで右側の窓際の席を取る事にした。
上海に行く場合太平洋上を通るので、富士山そして日本列島を見る事が出来るからである。

飛行機に乗り席に着いた。

ん? やけに席が狭い・・・

エコノミーだからしょうがないが、以前よりだいぶ狭くなったような気がする。
そーいえば最近私の周りの物が皆小さくなる。洋服はそのほとんどが縮んでしまった。(笑)

おかげさまで最近はパソコンの前にいる事が多く、動かないせいであることは分かっているのだが・・・ (沢山のご注文ありがとうございます。)


JAL

離陸後少したってから窓の外を眺めてみると、下に大きなビルがたくさんある。

「千葉にこんな所あったっけ? あれ?橋? レインボーブリッチだ・・・」

九十九里から太平洋に抜けていたと思っていたが、眼下には23区の全てが見え、そのまま多摩川を登ってゆく。
「最近はこの航路なんだ」 「まさか韓国には行かないよなー」

出発してから約30分後、窓の外を見ると下に飛行機が飛んでいる。

ニアミス??

機内のテレビでは今朝のNHKニュースで、JALに昨日 業務改善命令が出たと言っている。
「ま、このJAL機は大丈夫だろう。多分。」


上海浦東空港到着

浦東空港には初めて来た。

しかし以前の虹橋空港もそうだが、なんか暗い。
電気も暗いし、なんか殺風景だ。
もしかするとこれが普通で、日本が明るすぎるのかもしれないが・・・

入国手続きを済ませ外に出ると大勢の人、しかも若い女の子ばかり・・・
しかもポスターやウチワみたいなものを持っている。

私を迎えに来たガイドに聞いたら、台湾のアイドルが来るらしい。
平日なのによく集まったものだ。どこの国も同じようだ。


リニアモーターカー

さて今回の旅行でやりたい事のひとつが、リニアモーターカーに乗る事である。
上海では世界で唯一、リニアモーターカーが営業運転しているのだ。

オプションで予約をしてあったので、空港から出ているリニアモーターカーに乗った。

乗り心地は、線路の継ぎ目の音が無く、当初揺れもあまり無く快適だった。
さすがに時速400km近くになると音が気になりはじめ、安定して飛んでいる時の飛行機ほどの揺れはある。

先ほど乗っていた飛行機は時速990kmで飛んでいたので、その半分以下ではあるが最高速の時速431kmの時はさすがに飛びそうな感じがした。

走っている距離が短い為、時速431kmは約1分程度であった。

日本でもリニアモーターカーを作っているはずだが、営業運転はいつになるのだろう・・・

上海 リニアモーターカー乗車券 《リニアモーターカー乗車券》


上海市内

リニアモーターカーの終着駅から車でホテルまで行くのだが、やはり車の運転は相変わらず荒い。
クラクションをよく鳴らすし、むやみに車線変更をする。一般車両だけではなく路線バスも同じである。
とにかく一般道も高速道路も入り乱れている。

しかし車窓から眺める景色はさすがにかなり変わっていた。
高層ビルが沢山できているのは想像していたが、高層マンションが多い。
この国でも自宅を買うという感覚が出てきたのか、以前より考え方も大きく変わったようだ。

黄浦河西岸から浦東を望む 《黄浦河西岸から浦東を望む》

午後3時20分にホテルに到着した。

今回泊まるホテルは4回目であるが、ホテルの周りがとにかく変わった。
テレビや写真などでは見ていたが変わりすぎだ。

返還前の香港に行ったときに思ったのは、上海とは違い高層ビルが立ち並び「洗練されてる」と思ったが、それに近づいてきたようだ。

数回目に上海に来た時、変わる前に多く来たいと思っていたが、とにかく変化が早い、早すぎる。

ホテルの横の毎日歩いていた道が変わっていた。
以前は路面が綺麗に整備されてはおらず、毎朝、軽食売り屋台が多く出ていて活気があったが、今は交通量の多いタダの道路となっていた。
非常に残念である。


両替

チェックインの手続きを済ませ「さー外へ行くぞ!」 でもその前に両替。

帰国してから分かったのだが「中国元」は日本でも両替できるらしい。
以前は中国国内でしか出来なかったので、知らなかった私はこの時初めて中国元を手にした。

とりあえずと思い10万円を両替したのだが、中国の最高紙幣は100元札で、 78枚もの100元札を手にする事になった。
ピン札ではないので当然二つ折りの財布には入るわけがない。

一旦部屋へ戻り、約半分をスーツケースに入れ、残りを財布と封筒に分けて入れ、ポケットへ。
大学卒初任給が2000元なので半分もあれば十分だ。

そういえば以前は5万円ずつ何回かに分け両替したのだが忘れていた。

ちなみに中国の場合、ホテルや友諠商店(外国人用お土産売り場)で両替できるが、レートはどこでも同じようだ。


南京東路
上海 南京路
ホテルのすぐ前の南京東路を散策してみる。
この南京東路は日本で言うと銀座であろうか。

想像以上だったことがあった、物価の高さである。

この南京東路は多分中国で一番物価の高いところであると思われるが、とにかく高い。10年前とは大違いだ。

上海に来たら革のジャンバーを買おうと思っていたので、近くのデパートを何件か探してみた。

あるにはあったが、高い!
そんなに良い物とは思えないのに5000元から 7000元もする。

私は日本にいるときにデパートで革のジャンバーを買おうと思ったことはないので、日本のデパートではいくらで売られているか分からないが、日本でこの金額を出せば、安い店ならそれなりの物は買えると思う。

あきらめた。

しかし多くの人が革のジャンバーを着ている。
この人たちはどこで買ったのだろうか?
上海の一般の人の所得を考えると5000元は高すぎる。

そのまま南京路を西に歩き続けた、人民公園の先には私の好きな場所がある。
花鳥市場である。
ここはペットショップ街とでも言おうか、商店街のすべてがペットショップになっていて、熱帯魚、金魚、カメ、小鳥、猫、コオロギ、キリギリス、樹木、花、その他多くのペットなどが売られている。
時には亀をバックに入れ、周りをキョロキョロ見ながら売っている人もいた。 (亀は売買してはいけない種類が多くある)

現地に着いたがそれは無くなっていた。

そこには大きな外資系のホテルが建っていて、雑然としていた当時の面影は無く、道路も綺麗になり、数店舗が残っている程度である。

仕方ないのでそのまま南京西路を歩いた。
ガイドブックには新しい屋台街が紹介されていたので、そこへ行くことにした。

その場所は以前は青物市場で、どんな風に変わったか楽しみであったが、どの店も混んでいて結局何も買う気にはなれなかった。

仕方ないのでそのまま最寄の駅から地下鉄に乗り、上海第一ヤオハンに行く事にした。

このヤオハンは、静岡のヤオハンが元気だった頃、中国の第一百貨店と合弁で造ったもので、出来た当時は非常に洗練された近代的な超高級デパートで、日本のデパートよりも綺麗で、デパート内に外車を展示してあるスペースもあり、非常に驚いたことを覚えている。

しかしここも変わった・・・

商品のレベルが下がったし、活気が無い。

ここも好きな場所のひとつであったし、数回目に中国へ来た時に、初めて食事を残した思い出(?)の場所である。

早々に立ち去った。


空港  ホテル(歩)南京東路(歩)花鳥市場(歩)石門一路駅(地下鉄)東方路駅(歩)上海第一ヤオハン(歩)東昌路駅(地下鉄)河南中路駅(歩)南京東路 食事(歩)ホテル
1元 約12.76円
大卒初任給 2000元(ガイド談)

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