タオルの専門用語についてのご質問

・ 『匁』という単位が使われているのですが何の重さでしょうか　
・ パイル20/1とか30/2というのはどういうことでしょうか
・ シャーリングとパイルの違いを教えて
・ その他のタオルの専門用語を教えて

これは「め」又は「もんめ」と読みます。「刃」や「キン」と間違われる方もいますが、古い重さの単位で、1000匁が1貫（かん）で、3750gになります。

タオルの重さとして使う場合は、「バスタオル1000匁」と書いてあれば12枚（1ダース）で1000匁（3750g）になり、1枚の重さは(3750g÷12枚)で312.50gになります。
しかし実際タオルは１枚ずつ重さが微妙に違います。
そのため例えば1000匁と記載している商品の場合、12枚で3,750g(1000匁)前後になるようにしている為、記載されているタオルの重さは1枚の実際の重さではなく、12枚や60枚の平均値とお考え下さい。

昔、「♪でぶ、でぶ、百貫でぶ♪」と言うのがありましたが、かなり重いですね・・・

「20/1」は、「ニマル単糸」と読み、「30/2」は「サンマル双糸(そうし)」と読みます。
「ニマル」とは糸の細さで、30、40、50と数字が大きくなるほど細い糸になり、一般的にタオルは20〜40を使用します。
ちなみに生地の薄い紳士靴下は100以上の物です。

「双糸」は2本の糸を合わせて1本の糸にしてある物で、元々1本の物を「単糸」と言います。

同じ重さのタオルの場合、細い糸を使っている物の方が長い糸が必要になります。
これにより糸の表面積が多くなるので吸収が良く柔らかいタオルになりますが、織る時間や手間などが増えるため値段が少し高くなります。

「シャーリング」と「パイル」の違いですが、「パイル」はタオルの表面の糸がループ状(輪)になっている物で、「シャーリング」はタオルの表面がビロードのように細かく密集していて、糸が輪になっていない物です。
何枚かタオルを見ていただけば、大体この2種類しかありませんのでわかっていただけると思います。
なお、両者の特性としましては「パイル」は「シャーリング」よりも吸収性が良いです。
「シャーリング」は表面が柔らかくて肌触りが良く、プリントや刺繍をする場合には、表面の毛が短いので適しています。